JIN:Rアップデート情報

4月22日にWordPressテーマJIN:R(旧JIN)の開発者のひつじさんが自身のTwitterでテーマのアップデート版(Ver1.10)をリリースしたという発表がありました。

WordPressテーマ業界で新しい試みだったため、速報版としてまとめておくことにしました。

JIN:Rに有料コンテンツ販売機能の概要

今回のアップデートの目玉は、有料記事の販売機能が実装されたという点です。アップデートの概要は以下の通りです。

  1. 「記事の続き」を販売できる
    • 「有料記事」でアフィリエイトに依存せずに収益化ができる
    • 「動画講座」のようにコンテンツ販売することもできる
    • 購入は1記事から複数記事の解放も設定可能
  2. 販売手数料は「Stripe」の3.6%のみ
    • JIN運営による仲介手数料はなし

JIN:Rを、オンライン決済・決済代行プラットフォームStripeと連携させたことで、ブログから直接オリジナルコンテンツを販売することが可能になってそうです。販売手数料は決済プラットフォームの3.6%のみ。

具体的なアップデート内容(ひつじさんのTwitterより引用)は以下のとおりです。

アフィリエイトタグ管理の実装

② ボタンブロックに「マイクロコピー」「矢印アイコン表示」の機能を内蔵

③メインビジュアルの「記事スライダー」の最新記事順の表示機能実装

④記事リストで「日付」「カテゴリー」をそれぞれ非表示にする機能を実装

⑤ WordPress6.2への対応 ⑥不具合修正& デザインブラッシュアップ

https://twitter.com/hituji_1234/status/1649694496962281473

▼ 実際に記事内で有料記事の販売を行うと以下のように表示されます。

JIN:Rの有料記事販売のサンプル画像

noteやその他のコンテンツ販売プラットフォームのように有料エリアを設定でき、続きを読むという形でコンテンツの購入を促すことができます。

JIN:Rに有料コンテンツ販売機能の活用方法

コンテンツ販売機能のあるテーマは過去になったため、Twitterではブロガーやアフィリエイターたちに衝撃が走りました。さらには、販売手数料が決済プラットフォームStripeの3.6%のみという点も驚きです。

人気のコンテンツ販売プラットフォームnoteは、決済方法やコンテンツに応じた事務手数料+プラットフォーム利用料がかかります。

そのため、今後JIN:Rを使って自サイトにてコンテンツ販売を行う人が増えることでしょう。

noteに関するサービス利用料の計算方法

事務手数料
コンテンツの決済手段により以下の料率を乗じた額を差し引きます。
クリエイターご自身が登録されている決済手段ではなく、購読者の決済手段によります。

クレジットカード決済 :売上金額の5%
携帯キャリア決済   :売上金額の15%
PayPay決済  :売上金額の7%

プラットフォーム利用料
売上金額から事務手数料を引いた金額に以下の料率を乗じた額を差し引きます。

有料記事、有料マガジン、サポート、メンバーシップ:10%
定期購読マガジン:20%

コンテンツを販売する際に引かれる手数料(note)

また、有料記事の販売機能によって、アフィリエイト案件や他社広告に頼らないブログの収益化の可能性も広がりました。noteのようなテキストコンテンツ販売にとどまらず、会員限定動画の公開やファンクラブのような使い方もできるでしょう。ブロガーやアフィリエイターに限らずインフルエンサーやYouTuberなども活用しやすい機能だと思います。

4月22日にリリースされたばかりなので、活用事例が集まっていませんが、今後JIN:Rの有料記事の販売機能を活用した新しいアイディアが出てくることでしょう。

近年ブロガーやアフィリエイターでSWELLのシェアや注目度が急上昇していく中で、JIN:Rはパッとしない印象でしたが、今回の大型アップデートは誰もが振り返るようなインパクトのあるものでした。

実際に活用できる場面も多く、実用性も高い機能なため、今後の動向が楽しみなWordPressテーマになりました。

【参考】